『ピンチこそ最大のチャンスだ!』 山田久志投手コーチ
星野監督がドラゴンズを優勝させるにあたって、絶対に必要と思われていた男である。 2時間もの間、涙を流しながら説得にあたった。 最後まで断わり続けた山田さんだが、星野監督の熱意に『宜しくお願いします』と自ら握手を求めたという。 その時、山田さんも涙を流し、男と男の約束をした。もちろん条件など何も決まっていないまま・・・。 優勝という夢に向かってドラゴンズに力を貸してくれた。 巨人軍にも破格の待遇でコーチ要請されていた山田さんがドラゴンズを選んでくれたのであった。 こんな感動的なコーチ要請も珍しい。 そこにはお金では買うことが出来ない、男同士が感じ合う何かがあったのだろう。
Yamada 山田コーチにはドラゴンズの誰もが持っていないものがある。 星野監督ですら持っていないもの・・・。 それは10回も優勝をしたという経験だ! その経験が昨年のドラゴンズ優勝へ大きく貢献した。 読売巨人軍との天王山でドラゴンズは2連敗をしてしまい。 1.5ゲームで差が縮まってしまった時のこと、ドラゴンズ全体が暗くなってしまったのだ。 試合後のミーティングもお通夜のようであったと言う。 選手・ヘッドコーチ・総合コーチ、星野監督までがかなりのショックを受けてしまった。 その時、山田コーチが立ち上がった 『申し訳ないけど、過去に10回ほど優勝を経験してきた事を、投手コーチとしてしゃべらせてもらう』と言い、 話しを続けた『優勝するチームというのは、こういう事が必ずある。相手に追いつめられたり、自分達がうまくいかなかったり。 そういう時期がたまたま今やって来ただけだ!』 この言葉に星野監督は救われた、気が楽になったと言っていた。 そして『このこのトンネルも今日で終わりだ!明日からは抜け出せる。その為には何をすればいいか? 野球には「勝利の女神」がいる。その勝利の女神が一番好きなものは「明るさ」だよ。暗いところには勝利の女神は微笑まない。 明日は練習から元気よくワイワイ声を出して行こう。何も心配する事はないんだよ。』 翌日から3連勝、その後、1敗をはさんで8連勝!一気に優勝を決めた。 もしも、読売に3連敗していたら・・・。
山田コーチがドラゴンズのコーチに就任して、とても嬉しい事を言ってくれた。 『このチームは選手教育が本当にゆきとどいている。それぞれ自分は何をすれば良いのかがよく分っているんだ。 そして、みんなが本当にいいヤツなんだよ。』 今まで、いろいろな経験をして来た山田コーチのこの言葉にはジ〜ンときた。 オリックスとケンカ別れのような形で退団した為、よけいに強く感じたのかもしれない。 だからこそ、読売・長嶋でなく、中日・星野のリコンストラクティングを選んだと思う。 「自分を求める組織側の思い入れの強さ」「ゆきとどいた組織の体制」である。 星野監督の『ドラゴンズの優勝には、お前が絶対に必要なんだ!』という気持ちに意気に感じた事は間違いない。
一部の噂では、ドラゴンズの次期監督は山田コーチだろうと言われている。 ドラゴンズの監督が永遠に星野仙一であるわけがない。 ドラゴンズファンとしてどのような人間が監督になって欲しいか? それは「信頼出来る人間」なのではないだろうか? 私はこの山田久志という人間は信頼している。 もしも、星野仙一が監督を勇退するのであれば、山田コーチの昇格がいいと思う。 これからもドラゴンズ球団は大切にして欲しいものだ!


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