今中投手のすごいところ  投稿者:ケン・モッカ
プロ野球もキャンプイン間近。そこで,今中投手の話をしたいと思う。今中は,ここ4年間肩の故障で苦しんでいるが,入団する時に,星野監督やスカウトが,「肘の使い方が抜群」と絶唱したらしい。

【私の今中投手のエピソード】
・1993年7月6日(火)ヤクルト戦の16奪三振をナゴヤ球場で観戦していた。
・1989〜1992年まで4年間,その年ごとの初勝利をナゴヤ球場で観戦していた。
(この4年間の初勝利は,全部ナゴヤ球場でした。)

 左腕投手で140km後半のストレートに,60km代のスローカーブの投球は,ほとんどの打者がおもしろいように三振していた。こんな投手だったから,1994年10月8日(土)中日ー巨人戦の優勝決定戦の大試合で,今中で負けたので私は納得もしたし,逆に今中から先制ホームランを打った落合はじめ巨人選手は,すごいと思った。

 ただそんなすごい素質を持った今中投手だが,気になる点が多い。まずは,体の細さだ。速球投手だっただけに,若いうちはいいが,だんだん歳をとっていくと,疲労が原因で故障するのでは!?,と懸念していたがそれが,不吉ながら当たってしまった。そうなると,阪神の星野みたいに,遅いボールを武器にして投球パターンを変えなければいけない。ただ肩の故障は,ドラゴンズにかつて在籍していた都裕次郎,近藤真一のように復活はかなり苦しいと思う。肘の故障からカムバックする投手は,何人もいるが,肩の故障はなかなか治りにくく,完全に治りきらないところなので今中ファンの人も辛いだろうが,今中投手本人がかなり辛いと思う。あともう1つ気になる点は,投手陣全体を引っ張ってもらいたいものだ。1993年,山本昌,今中の両左腕が先発の軸になり頑張っていたが,9月に山本昌が練習中に大怪我を起こし,結果的に優勝を逃してしまった。確かにこの年は,ヤクルトが異常に負けず,Aクラスの中日,巨人に負け越しながら, 80勝してしまったのもあったし,ドラゴンズも10月に入ってから主力の立浪,落合,パウエルがそろって死球の影響で試合を欠場してしまったのもあるが,今中がドラゴンズ投手陣を引っ張っているイメージはなかったような気がする。

 同じく1995年も,シーズン序盤から打撃陣は,ホール,大豊の怪我,投手陣は山本昌が故障,他の投手は不調で好調なのは今中1人だけだったが,何か今中を見ていて,他の投手が今中に引っ張られていくようなイメージはなく今中は,自分だけの投球をしている雰囲気があった。

 かつて,ドラゴンズのエースと言われた星野仙一,小松辰雄,鈴木孝政などは,投手陣全体の兄貴分としてグランド内だけでなく,いろいろな面で若手投手陣の精神的なリーダーでもあった。たとえ自分自身の力は衰えても,チームのために尽くすところがあった。しかし今中には,そういうところが活躍当時は,本人が若かったせいもあるかもしれないが,私には感じなかった。

 だから今年復活する時,”先発で10勝”とかあえて数字は期待しない。チームが下降している時に,まずは1〜2イニングでもいいのでビシッと抑えて,チームを盛り立ててほしい。1992年の終盤,ヤクルトが優勝争いをしている時に,荒木大輔が故障から復活し,わずか1イニング投げただけで,その試合チームは逆転し勝ってしまい,それからヤクルトは再び生き返り,土壇場で優勝してしまった。

 今年,今中投手の『あの素晴らしい投球をもう一度!!』をみたいものです。