むっつりラーメン「野口」の逆襲 (No.2)  投稿者:不死鳥今中
「・・・それはだな・・・。まあ、ついてきな。」山田はそう言うと野口を連れてあの店へ向かった。 野口が必死に働いて造った店は、今ではナベツネ商会の手で ”ラーメン「大味」”という看板を出していた。 「らっしゃ〜い!」いつかのワニ顔の男が厨房に立っていた。 「大味ラーメン二つ。」 野口と山田は出されたラーメンを口にした。・・・が。 「なにかが足りませんね。」 「そうだろう、それが何かわかるか、野口。」 「さあ、今の私には何だか。」 そのとき、一人の客が、 「いやあ!ここのラーメンはほんっとうまいねえ!」と誉める。ワニ顔はすかさず、 「そうっしょ!うちのラーメンは何たって日本一ゴージャスだからね、なんたって具が違うだろう、あわび・ホタテ・イセエビ・キャビア・ウニ・うなぎ、これだけ入れればどんなラーメンだってかないやしねえぜ!」 「お客人・・・。」山田がつぶやいた。 「このラーメン、本当にうまいと思うのか?」 「そりゃあ、これだけゴージャスなら、なあ。」 「本当に、うまいのか?」 「う・・・、うるせい!き・・・決まってんだろ!どんなもんだって金かけりゃあうまいにきまってらあ!」 「違うな、野口、お前もここでラーメンを作ってみろ。そして、思い出すんだ、いったい何が足りなかったか。」 「やってみます!」 野口は立ちあがった。 「お客人、すみませんが、ここの大味ラーメンとラーメン野口の味を比べて見てください。」 山田はすでに、野口の勝を確信していた。

3話に続く!