むっつりラーメン「野口」の逆襲 (No.1)  投稿者:不死鳥今中
きいこ・・・きいこ・・・。今では屋台のラーメン屋を引いている野口が明け方、帰宅した。 「ちくしょう、今日もさっぱり俺のラーメンは売れなかった・・・。なぜだ・・・去年はあんなに売れていたのに・・・。」 あれは今年の4月のことだった。 昨年、ラーメン業界でMVPをとったラーメン「野口」はたいそう繁盛していた。そこへ・・・。 「どきやがれ!この店のラーメンに文句があらあ!」現れたのはナベツネ商会の面々、ヤクザ顔5・ワニ面55・おかま24・ぱんだ33の4人だった。 「おう!おめえんちのラーメンを食っておいらはえれえ腹が下っちまってよ!この落とし前どうつけてくれるんでえ!」ヤクザ顔5が凄んできた。 「どうって、お客さん・・・うちのラーメンのせいじゃないでしょう?ほかにそんなお客さんはいませんぜ。」野口は強気だったが・・・。 「俺たちと勝負しねえと保健所に訴えるぞっ!」とほざくパンダ33にカチンときた野口は、つい、無謀な勝負に乗ってしまった。 「俺たち4人が1点でも取ったらこの店をもらうぜ!」 そのときの野口には自信があった。(俺は去年のMVPだ!)しかし・・・。 低めの球にコントロールが効かない。店が忙しすぎてチャーシューの油が指になじんでしまったのだ。スライダーに切れが全く無かった。結局、パンダ、オカマ、ワニと続けて四球をだしてしまい満塁。ここでヤクザ5に対し、弱気の虫が首を持ち上げてしまった・・・。 「もう四球は出せない・・・さりとて得意の低目が通用しない・・・。」 野口はつい、出してはいけない失投を出してしまった・・・。 満塁ホームラン。 彼は、とうとう、苦労して築きあげた暖簾をナベツネ商事に奪われてしまったのだった。 以来、屋台のラーメンで再起をかけて修行を続ける毎日が続いていた。 ある日、野口の屋台に、あの男がふらりとやって来た。”さすらいのピッチングコーチ山田”だった。 山田は野口のラーメンを一口すするや否や、「これではだめだな、いつまでたってもやつらには勝てない。」と、つぶやいて立ち去ろうとした。 「ちょっと待ってください!いったい何がたりないんでしょうか?」野口は山田にすがりついた。 「去年の君のラーメンはたしかに良かった。しかし、今のはダメだ。去年あったものがことしのラーメンにはないんだ。」 「それは何ですか?」野口は必死になって尋ねた。 「それはだな・・・。」 さあ!それはなんでしょう?分かった方はメールでお知らせください。とかいって・・・。 ヒントは、「おなじみのラーメンの具が足りなかったようです。」

2話に続く!